新たな広島駅ビル「ミナモア」（広島市南区松原町）が3月24日にグランドオープンした。

広島駅ビルへの路面電車乗り入れ工事の様子も見ることができる

　 広島新駅ビルは地下1階・地上20階建て。映画館「MOVIX広島駅」やフレグランス「SHIRO」「メゾンマルジェラ 『レプリカ』フレグランス」、ユニクロ、ハンズ、無印良品など、217店が出店する。このうち中国地方初登場は52店。

　 西側7階～20階にはホテルグランヴィア広島サウスゲートが入るほか、東側9階屋上にはポケモンセンターのシンボルキャラクター「ギャラドス」をかたどった大型遊具を設置する広場も設ける。「全館カフェ」をコンセプトに掲げ、各フロアにカフェを展開。6階は中四国最大級の飲食店フロアとして営業する。広島駅ビルの建て替えはおよそ60年ぶりで、約5年の期間を費やした。

　3月19日～22日には、WESTERアプリ登録者や関係者を対象にした内覧会を行い、4日間で約20万人が来館した。グランドオープン当日は開店前に約400人が列を作り、朝5時から並ぶ人の姿もあったという。混雑緩和と安全面を考慮して、開店時間を1時間前倒しして、9時から営業した。

　グランドオープン前には2階イベントスペースでビルを運営する中国SC開発の竹中靖社長、ホテルグランヴィア広島の島田正義社長、MOVIX広島駅の黒沢将支配人ら5人がテープカットを行った。竹中さんは、これから紙屋町・八丁堀をはじめとするエリアで再開発が進められていくことを踏まえ、「駅ビルのオープンがこれからの広島の街の発展の最初のきっかけになれば」とあいさつした。

　今週末は地元でカープ開幕戦を控えるが、プレオープン期間中の1日5万人を超える10万人の来館を想定し、警備体制を強化して来館者を出迎える。

　駅ビルへの路面電車乗り入れは8月を予定する。