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広島・尾道に旅館「Azumi Setoda」 「アマン」創業者が新ブランド展開

尾道・生口島の瀬戸田町に開業する宿泊施設「アズミセトダ」のベッドルーム

尾道・生口島の瀬戸田町に開業する宿泊施設「アズミセトダ」のベッドルーム

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 広島・尾道の生口島(尾道市瀬戸田町)に2021年3月、ラグジュアリーホテルブランド「アマン」創業者のエイドリアン・ゼッカさんと「ナル・デベロップメンツ」(京都市中京区)が今年10月に立ち上げた旅館ブランド「Azumi(アズミ)」初となる宿泊施設「Azumi Setoda(アズミセトダ)」がオープンする。

 瀬戸田町は、瀬戸内海に浮かぶ島々を楽しめるサイクリングロードとして国際的に知られる「瀬戸内しまなみ海道」(尾道市~愛媛県今治市の全長約60キロ)沿いの生口島にある人口約8000人の町。海上交通の玄関口である瀬戸田港を中心に街並みが形成された。島の半分は、傾斜地で日当たりが良く、年間の降水量が少ない温暖な気候を生かしたかんきつ栽培が盛んで、レモンの生産量日本一を誇る。

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 国宝「三重塔」がある向上寺や耕三寺博物館、平山郁夫美術館などの文化施設は観光名所として人気を集めるが、人口減少と高齢化に伴い、空き店舗や空き家が増加。町の空洞化が進み、コミュニティー維持と観光地としての魅力低下が課題となっている。

 「アズミセトダ」は2018(平成30)年、尾道市が公募した「瀬戸田町古民家等活用事業」をナル・デベロップメンツが受託し、空き家となっていた築140年の古民家「旧堀内邸」の建築様式を生かしながら、日本の伝統構法で改装した。

 客室は1室50~70平方メートル、計22室を用意する。共用部に、庭園やあずまや、レストラン、バー、ラウンジ、ショップを備える。敷地内には別棟で銭湯付き宿泊施設「yubune(ユブネ)」を新設。銭湯、サウナ、湯あがりラウンジ、客室のある「旅籠(はたご)」として位置付ける。エイドリアン・ゼッカさんは「場所のラグジュアリーさを追求するのではなく、家庭的なおもてなしの心と、地域との共感を生む豊かさを最優先して追求している」と話す。

 宿泊料金は、「アズミセトダ」=約6万5,000円~、「ユブネ」=約2万円~。宿泊予約は12月15日から受け付ける。