ドキュメンタリー映画「船、山にのぼる」-アートの軌跡12年を描く

©本田孝義

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 ドキュメンタリー映画「船、山にのぼる」の上映が11月24日より、横川シネマ(広島市西区横川町3、TEL 082-231-1001)で始まる。

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 同映画は、15年以上続いた反対運動を経て、1984年にスタートした広島県三次市のダム建設の工事により20~30万本の木が伐採され森林が水没する話を踏まえた「船をつくる話」の全貌を描いたもの。

 計画は、伐採される木を使って、全長60メートルの巨大な筏状の船を作り、ダム完成時に行われる試験湛水(最高位まで貯水する)とその後の水位低下を利用して、船を移動させ、山の頂上にのせるというもの。地元の人に理解してもらうために新聞を作って告知したことや、船を作るための丸太(2,700本)を集めるためダムエリアの各所を訪問したことなど1996年~2006年の完成までの様子を伝える。同プロジェクトを手がけたのは、美術家と写真家と建築家からなるアートユニット「PHスタジオ」。

 作品では、「故郷が水没する」というマイナスの状況のなかでコミュニティーや環境に対してアートに何ができるのかを描く。

 上映初日には監督の本田孝義さんによる舞台あいさつを予定している。上映は12月7日まで。

薬研堀のバー店頭でライブペインティング(広島経済新聞)広島・横川に「注文ができない」焼き鳥店(広島経済新聞)船、山にのぼる公式サイト

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