広島・横川に「注文ができない」焼き鳥店-2号店はガード下

写真中央=兼重正人店長、左=美穂さん、右=取材中に偶然通りがかった常連客の大久保さん(広島市立大学)。「しあわせのたね」。

写真中央=兼重正人店長、左=美穂さん、右=取材中に偶然通りがかった常連客の大久保さん(広島市立大学)。「しあわせのたね」。

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 広島・横川町に10月1日、焼き鳥店「しあわせのたね2号店」(広島市西区横川3、TEL 082-239-3434)がオープンした。場所は、飲食店がズラリと並ぶ横川駅ガード下で、黄色いのれんが目印。店舗面積は約5.5坪で、カウンター10席、2人掛けのテーブル1卓を設ける。

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 同店の前を通りがかる人に「お帰りなさい」「お疲れさま」と声をかけるスタッフの習慣もあり、開店前から近所の住民や常連客が同店前に立ち止まり、話をして帰る姿も見受けられる。

 フードメニューの特徴は、注文ができないこと。あらかじめ質問されることをまとめた表によると、料理は嫌いなものを伝えたらあとは「おまかせ」になるという。満腹になり、その旨を伝えればオーダーストップ。「とりあえず」と言うと勝手にメニューの「鳥和え酢」がでることもあるので注意が必要だ。来店には必ず予約が必要で、「友だちと会うときに電話で約束を入れるのと同じ感覚だと思ってもらえれば」と同店の兼重正人店長。

 利用客は学生から年配者まで幅広く、1人で来店する女性客も多い。「値段は利用客によって違う」と兼重店長。2001年の同店1号店のオープンから「助けていただいている」利用客には安くする。従って馬刺しの「極上バラ」(2,800円)と「上もも」(1,000円)以外のメニュー料金が明確ではないが、平均客単価は3,000円前後だという。

 また、数年前から兼重店長は多くの人との出会いをきっかけに「自分に何かできれば」とカンボジアに寄付金を送っている。同27日、28日に開催される広島市立大学の学園祭では兼重店長の活動に賛同した学生らが「喫茶 しあわせのたね」を出店。売上金の一部を寄付するという。

 兼重店長は「すでに3号店の構想を固めている」と意気込みを見せる。営業時間は18時~翌6時。

しあわせのたね

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