キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:高宮 満、以下キユーピー)は、2026年8月25日(火)に報道関係者向けに「大腸内視鏡検査とキユーピーの取り組み」をテーマとした説明会を開催しました。
本説明会は、9月1日の「大腸がん検診の日」※1を前に、最も罹患数の多いがん※2である「大腸がん」の早期発見・早期治療を促進するため、大腸内視鏡検査の精神的・身体的負担の軽減につながる検査食の有用性を伝えることを目的に実施しました。
キユーピーが展開する大腸内視鏡専用検査食「ジャネフ クリアスルー」の開発背景や、検査食を通じた食のサポートについて紹介したほか、内視鏡治療のスペシャリストであるNTT東日本関東病院の大圃 研(おおはた けん)医師を招き、医療現場の最前線から大腸内視鏡検査の重要性や検査食が果たす役割についてお話しいただきました。

提供:特定非営利活動法人ブレイブサークル運営委員会
※1 特定非営利活動法人ブレイブサークル運営委員会が制定
※2 厚生労働省「2023年全国がん登録罹患数・率報告」の結果についてより

「ジャネフ クリアスルー」の盛り付けイメージと商品展示
キユーピーが挑む「ウェルネス」 心と体の健康への貢献を目指して
説明会の冒頭では、キユーピーが進める2030年までの経営の基本的な考え方と本取り組みの位置づけについて説明をしました。キユーピーは「サラダ」「ウェルネス」「サステナビリティ」の3つのドメインを通じて社会価値と経済価値の創出を目指しています。1925年、日本人の体格向上を願って発売された「キユーピー マヨネーズ」をはじめ、100年以上にわたり日常の食卓から人々の健康を支え、「心と体の健康」に貢献してきました。

1984年 日本初の「ノンオイルドレッシング」を発売
キユーピーは生活習慣病予防が注目されていた1963年に「キユーピー ヘルスフード」シリーズを発売し、1972年には「ジャネフ」ブランドが誕生しました。
「ジャネフ」は、食事に配慮が必要な方々においしさと栄養機能を両立した商品を提供することで「食べるよろこび 食べてもらえるよろこび」を実現するブランドです。日本初の「ノンオイルドレッシング」など、高齢化や社会の変化に応じてさまざまな商品を展開してきました。

マーケティング本部の木原よりキユーピーが取り組む「ウェルネス」についてご紹介
大腸内視鏡専用検査食「クリアスルー」とは?
大腸内視鏡専用検査食は、大腸内視鏡検査を受ける前日に食べる食事として開発された商品です。
大腸内視鏡検査は、がん検診等で便潜血検査を受け陽性だった場合に精密検査として受ける検査です。腸内にある「残渣(ざんさ)」と呼ばれる食べカスをきれいに取り除いておく必要があるため、消化の良い食べ物や残渣が残りにくいものを食べることが求められます。検査当日に下剤(腸管洗浄剤)を内服する負担や、腸内に残渣を残さないための食事制限へのストレスといった、検査への精神的なハードルを感じる方も多くいます。
そうした背景を受けて、キユーピーは2003年に大腸内視鏡専用検査食「ジャネフ クリアスルー」を発売しました。検査前日でもいつもの食事に近い食事を取ってほしいという思い、そして検査に対するストレスを少しでも軽減したいという願いから開発されました。

大腸がん検診の流れ
日本では1975年頃から、食生活の欧米化や運動不足、肥満、飲酒、喫煙などの生活習慣の変化により、大腸がん患者が増加していました。1992年に便潜血検査による大腸がん検診が制度化され、精密検査を受ける方が増加する中で、受診者の負担が顕在化してきたことが商品誕生の背景にあります。

販売戦略本部の土井より商品の開発背景や歴史についてご紹介
早期発見で治る大腸がん。検査の壁となる食事制限と下剤の負担軽減へ
厚生労働省の発表によると、大腸がんは男女合計で最も罹患数の多いがん※2 でその数は15万人以上に上ります。早期発見であれば治る可能性が高いがんですが、初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査による発見が極めて重要となります。
登壇した大圃医師は、実際の腸内映像を交えながら次のように語りました。
「例えば、一生のうちに大腸がんにかかる確率は、1クラスに30人のうち、2~3人という計算になります。そう考えると、非常に身近な病気だと思います。大腸がんの多くはポリープなどから徐々にがん化していきますが、育つスピードが比較的ゆっくりなため、早期に見つけさえすれば基本的に治せるがんです。しかし、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。血便や腹痛などの症状が出てからでは進行しているケースも多く、無症状のうちに内視鏡検査で発見することが何より重要です。」

大圃医師
今春、厚生労働省は大腸がん検診の便潜血検査について、採取する便を従来の2日分から「1日分」に変更する方針を決めました。※3
国が受診ハードルを下げ、検診拡大へ動く中、次に立ちふさがるのが「陽性後の精密検査(大腸内視鏡検査)」における3つの心理的な壁です。
1.検査の恥ずかしさ、痛そうといったネガティブなイメージ
2.検査当日に内服する下剤(約1.5~2リットル)の負担
3.前日の食事制限
大圃医師は、検査食の有用性について「事前に消化の良い検査食を摂取して腸内をきれいにしておくことで、飲む下剤の量を減らすことにつながります。また、食べカス(残渣)を残さないきれいな状態で検査を行うことは、医師が小さなポリープを見落とさず精密な観察を行うためにも不可欠です」と強調しました。
※3 厚生労働省 第46回がん検診のあり方に関する検討会(資料)大腸がん検診についてより
「日常の食事に近い満足感のある検査食」で受診前日の不安を安心と食べる楽しみに
キユーピーが展開する「ジャネフ クリアスルー」は、いつもの食事に近い味わいと満足感、そして質の高いスムーズな検査を両立する食事として開発しました。質素な味わいや味の不満を解消するため、パスタソース等で培った、キユーピーならではの独自の技術を応用し、味わいにこだわりました。肉や野菜の具材感や程よい脂質を残しつつ、検査の妨げとなる不溶性食物繊維を制限した設計が特徴です。

「ジャネフ クリアスルー」シリーズ(3食セット)
会場で行われた試食会では、ご参加いただいた方から「初めて食べたが、おいしくて驚いた」「これなら前日もストレスなく過ごせる」といった驚きの声が寄せられました。
現在、大腸内視鏡検査における検査食の利用率は、キユーピーの推計によると30~40%にとどまっています。検査食の認知経路としては医療機関からの紹介や推奨が大多数である一方、近年では40~50代の働き盛り世代を中心に「検査前日の食事」に対する関心が高まっており、自らECサイトなどを通じて購入するケースも増えています。
■ジャネフ クリアスルー3食セット
https://www.kewpie.co.jp/carefood/products/kensa/crearthough_3/
■キユーピーの検査食
https://www.kewpie.co.jp/carefood/products/kensa/

マーケティング本部の渋谷より調査内容や商品についてご紹介
キユーピーは今後も「ジャネフ クリアスルー」を通して、大腸内視鏡検査を受ける方の負担を軽減することで大腸がん検診の受診率向上に寄与し、一人ひとりの食のパートナーとして健康寿命の延伸に貢献していきます。