広島市内の美術館や図書館などの文化施設が12月12日から、新型コロナウイルス感染拡大防止の集中対策として臨時休館を始めた。
広島市では11月下旬以降、会食や職場、家庭内などで新型コロナが感染拡大しており、12月1日から11日までの公表分データによると、直近1週間の人口10万人当たりの感染者の新規報告数は、26.63人。ステージ4を超え、大きなリスクがあるとして、今月12日から来年1月3日まで、広島県と広島市が連携して、集中的な感染拡大防止対策に取り組む。臨時休館は、不特定多数の人が集まることによる感染リスクや接触機会の低減を目的に行う。
休館するのは、クラスター発生リスクが高いとされる屋内=42施設、屋外=3施設。いずれも1日当たりの利用者、イベント規模がおおむね500人以上に該当する施設が対象で、広島平和記念資料館(広島市中区中島町)、広島城、こども文化科学館(以上、中区基町)、交通科学館(安佐南区長楽寺)、各区図書館およびスポーツセンター、安佐動物公園(安佐北区安佐町動物園)、植物公園(佐伯区倉重3)など。平和記念資料館は予約者に限り、入館および被爆体験講和などを受け付ける。
11月21日から今月27日まで、平和大通りなどで開催するイルミネーション企画「ひろしまドリミネーション」も11日に終了した。今月28日から改修のため、2023年まで休館する現代美術館(南区比治山公園)も12日から、前倒しで休館に入った。28日までは、野外彫刻広場など、屋外は通行できるという。リニューアルオープンは2023年3月予定。
臨時休館は来年1月3日まで。