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広島の土砂災害から1年 災害救助犬派遣NPOの取り組み

シャレオ中央広場では別団体が主催する写真パネル展が開かれた

シャレオ中央広場では別団体が主催する写真パネル展が開かれた

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 広島市の土砂災害発生から1年がたった8月20日、レスキューチームの派遣後も避難所で物資配給やコミュニティー活動支援を行ってきたNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(本部=神石高原町)に話を聞いた。

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 同団体は災害発生時に災害救助犬2頭とスタッフ7人からなるレスキューチームを現地へ派遣した。災害直後の人命救助に取り組もうと2010年から災害救助犬の育成を始め、チームが出来上がった時期に災害が起こったため、この時が初出動だったという。

 レスキューチームの活動後は、生活避難所で物資配給をサポート。地域での生活が始まりだした11月からは現地の任意団体と連携した地域交流イベントの資金援助を実施。地元の人が会話をできる場作りを目的に、自治会の公園でのバーベキューや高齢者向けに鍼灸針の施術を行った。

 担当者は、「新興住宅地のせいか、思いのほか交流が少ない印象だった」と振り返る。「地域の行事に意識的に参加しないとなかなかきっかけを作ることが難しい。コミュニティーの重要性を見直す方が多いのでは」とも。

 同団体の広島での支援活動は今月末で一区切りをつけるが、地域イベントは自治体などが中心となり継続する方針という。

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