広島で猛烈な雷雨、冠水や土砂崩れが発生-「土砂災害」が多い理由とは

防災・災害時の情報をまとめたポータルサイト「広島県防災Web」トップページ

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 8月19日から猛烈な雷雨に見舞われた広島市内では各地で冠水が起こり、局地的な豪雨が降った安佐北区と安佐南区では数カ所で土砂崩れが発生した。広島県では防災・災害時の情報をまとめたポータルサイト「広島県防災Web」で情報を提供している。

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 ホームページでは気象警報や注意報、避難情報に加えて、緊急ニュースを配信。19日からの大雨による被害状況も数時間おきに掲載して注意を呼び掛けている。比較的災害が少ないと言われる広島県だが、土石流やがけ崩れなどの土砂災害が多いのは雨に弱い土が原因という。

 国土交通省中国地方整備局太田川河川事務所によると、山地は主に「広島花こう岩」といわれる岩石からできている。広島花こう岩は長い間、雨や風にさらされると砂のような「マサ土」に変化する。水を含むと、もろく崩れやすい性質を持つマサ土が斜面の表面を広くおおうため、土砂災害が起こりやすいという。

 加えて人口が集中する市周辺では、山を開いて斜面の直下や谷の出口付近まで住宅を開発してきたことも土砂災害が多い要因の一つに挙げられる。山に近い場所へ住宅が開発されてきたことにより、土砂災害を受けるおそれのある場所も増えてきたと言われている。

 広島地方気象台では20日午前3時半ごろ、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を指す「記録的短時間大雨情報」を発表。安佐南区、安佐北区では避難指示が出され、区内では小学校や集会所に避難所を開設している。

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