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広島・宮島表参道商店街の世界一「大しゃもじ」が移動 公衆トイレ建設で

宮島表参道商店街で展示中の世界一の大しゃもじ

宮島表参道商店街で展示中の世界一の大しゃもじ

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 宮島表参道商店街(廿日市市宮島町)で展示されている「世界一の大しゃもじ」が6月15日、おもてなしトイレ建設に伴い移動する。

「おもてなしトイレ」を備えた新施設

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 大しゃもじは旧宮島町が宮島細工共同組合に委託して1983(昭和58)年から約3年掛けて制作した宮島のシンボル。長さ7.7メートル、最大幅2.7メートル、重さ2.5トン。樹齢270年のケヤキを使い、伝統工芸「宮島細工」を後世に残す思いも込めたという。1996年に厳島神社が世界遺産に登録されたことをきっかけに現在の場所で展示が始まった。

 今回、展示場所を含む一帯に「TOTO宮島おもてなしトイレ」を整備するために大しゃもじを移動させ、改修作業を行った後、2021年4月に供用開始予定の旧宮島市役所跡地に誕生する地域交流拠点施設で展示を行う。大しゃもじの移動や改修は展示開始後、初めてという。

 おもてなしトイレは廿日市市とTOTOがコラボしたもので、健常者のみならず、高齢者や子ども、外国人観光客など、誰でも利用しやすい公衆トイレを目指す。トイレは、女性用=洋便器6基、男性用=小便器5基、洋便器3基、誰でも使える個室1室、車イス対応2室、おむつ変えスペースを併設した子ども優先1室、キッズトイレ=小便器2基、洋便器1基。このほか、授乳スペースも設ける。

 トイレは観光案内所や休憩スペースを設けた施設内に設置する。施設の延べ床面積は約500平方メートルになる見込みで、現存する施設は6月下旬から解体し、10月に着工。2019年8月の供用開始を目指す。廿日市市では、厳島神社までの中間地点に公衆トイレを設けることでトイレ数の確保や観光客の受け入れ環境の強化を図る。

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