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広島の商店街でリレー形式の「アートイベント」-空きテナントを活用

10月1日からの公開に向け、準備を進めるNPO法人「ひゅーるぽん」の森原あゆみさん

10月1日からの公開に向け、準備を進めるNPO法人「ひゅーるぽん」の森原あゆみさん

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 広島市中心部の「裏通り」商店街のガレリアビル(広島市中区本通)で10月1日、リレー形式のアートイベント「カラコン」が始まった。

会場は美容院だった空テナント

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 同イベントは、商店街の空きテナントを使って10月から3月までの半年間実施するアートイベント。「アートで人がつながる」をコンセプトに、アーティストや参加団体が1カ月ごとに変わり、リレー形式の展示を行う。参加するのは、障害者が通うNPO法人「ひゅーるぽん」や社会福祉法人「かしの木」、社会福祉法人「創樹会」、写真家・粟根靖雄さん、インテリアデザイナー金本淳さんら6つの個人と団体。

 障害を持つ人が手がけた「障害者アート」と「うらぶくろ」の名称で親しまれる裏通り商店街の出会いは昨年2月。商店街近くの「まちづくり市民交流プラザ」を拠点に行った障害者の芸術作品展「アート・ルネッサンス」に商店街の7~8店舗が協力。店内の一部を展示場として提供し、イベントに回遊性を持たせたことがきっかけ。

 今回のイベントでは、商店街でもともと美容院として営業していた約22坪の空きテナントを利用。参加アーティストは、NPO法人「ひゅーるぽん」コミュニティほっとスペースぽんぽんの本田真輝子さんと森原あゆみさんが声をかけた。「毎月足を運んでもらえたら」と森原さん。「障害者アート」にとらわれず、「ボーダレスのアートとして発信したい」と写真家やデザイナーにも声をかけた。

 会場は、袋町「裏通り」活性化委員会が提供。商店街が協賛したコーヒーと展示に参加する「かしの木」は作業所で作ったクッキーを来場者に無償で提供する。会場には、「募金たる」を設置し、集まった募金は商店街の活性化事業の資金に充てる。10月の展示は、NPO法人「ひゅーるぽん」。いなばこうしさん、上村福銖さん、小川貴弘さん、古志英隆さんらの作品、40~50点を展示する。

 展示時間は11時~19時。日曜・祝日定休。問い合わせは、同実行委員会「カラコン」事務局(TEL 080-5613-6268)まで。

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