広島県内唯一の宮島水族館が休館、改築へ-動物の引っ越し始まる

ガラスケースに近づくと寄ってくる愛嬌(あいきょう)のあるスナメリ。

ガラスケースに近づくと寄ってくる愛嬌(あいきょう)のあるスナメリ。

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 11月30日にリニューアルのため3年間の休館に入った広島県内で唯一の水族館「宮島水族館」(広島県廿日市市)で今月から、館内で飼育していた動物の引っ越しが始まった。

3年間の休館に入る宮島水族館

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 移動する飼育動物はモモイロペリカン、ニジマス、ピラニア、フンボルトペンギン、タコクラゲなど18種類。小樽水族館(北海道)、鳥羽水族館(三重県)、おさかな館(愛媛県)、アクアス(島根県)ほか全国7カ所の水族館へ移動する。

 ホームページでは、同館スタッフによるダイアリーを新設。水族館のリニューアル中もさまざまな情報を発信していこうと閉館前に撮りためた動物や同館の写真や動画の更新を「思い出水族館」「映像ライブラリー」上で行いう。工事の着工後はその様子も紹介していく。

 1959(昭和34)年に県立水族館として設立された同館は、1967(昭和42)年に宮島へ移転。現在では、広島県内で唯一の水族館となり、愛嬌(あいきょう)のあるスナメリや館内を歩くペンギンなど35種13,000点を展示していた。

 同館では今年9月~11月、リニューアルオープンまで育てられることや水族館まで直接引き取りに来られることを条件に飼育していた動物の里親を募集していた。県内を中心に約80人の応募があり、選ばれた36人にメダカやグッピー、ランチュウ、クジャクガメなど284点を、今月14日・21日に引き渡す。

 同館の工事は2009年秋に着工、「癒し」「ふれあい」をコンセプトに2011年7月末の完成を予定している。

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