瀬戸内海汽船(広島市南区)が5月11日、広島・呉―松山航路に導入する新造高速船「AIVINT(アイヴィント)」の就航日を発表した。5月24日の広島港7時30分発の便から運航を始める。
同社の80周年記念事業の一環として建造された新造高速船で、船名は2174件の応募の中から広島県の岡野良則さんが考案した「アイヴィント」が採用された。広島・呉の旧国名「安芸国」と松山の旧国名「伊予国」を結ぶ風を意味し、ドイツ語で「風」を意味する「ヴィント」を組み合わせた造語となっている。
船体の大きさは、全長31.5メートル、全幅7.0メートル。総トン数は約120トンで、旅客定員は約100人。同社が現在運用している「スーパージェット」より一回り小型だが、静音性の高い船内が特長という。ドイツ・フォイト社製の推進器「フォイト・リニアジェット」とMTU製エンジンを採用し、高速航行と燃費性能、静粛性を両立させた。船内には、フリーWi-Fi、多目的トイレ、モバイル用電源、運航情報モニターなどを備える。
外観デザインは、2019年に就航したクルーズフェリー「シーパセオ」を手がけたGKデザイン総研広島(広島市)が担当。「新しい風」をテーマに、ブルーとホワイトを基調としながら、アクセントカラーとしてレモンイエローを配した。建造は瀬戸内クラフト(尾道市)が担当した。
所要時間は、広島―松山直行便=最短1時間20分、呉―松山直行便=1時間5分。一日4往復運航する。