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広島・宮島口に新たな商業施設「etto」 宮島口旅客ターミナルに隣接

2月29日から供用開始した「宮島口旅客ターミナル」に隣接する商業施設「etto」(写真左奥)

2月29日から供用開始した「宮島口旅客ターミナル」に隣接する商業施設「etto」(写真左奥)

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 広島・宮島の玄関口となる「宮島口旅客ターミナル」に隣接する商業施設「etto(エット)」(廿日市市宮島口1)が4月2日に開業する。

老舗ふりかけメーカー田中食品による初の直営店

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 広島県が2013(平成25)年度から推進してきた「厳島港宮島口地区港湾整備事業」に伴い、広島電鉄(広島市中区東千田町2)と広電宮島ガーデン(佐伯区楽々園2)が開発を進めてきた。「DISCOVER MIYAJIMAGUCHI」をコンセプトに、広島に本社を置く企業を中心とした計16店舗が出店する。建物は2階建てで、フロア構成は1階=土産や雑貨などの物販とテークアウト12店舗、2階=レストラン4店舗。延べ床面積は約1600平方メートル、店舗面積は約840平方メートル。

 レストランフロアには、店舗数国内1位の焼肉店「牛角」の新業態店となる焼き肉丼「牛角次男坊」が広島初出店する。このほか、今年2月に広島のコンビニ「ポプラ 八丁堀店」店内に出店した立ち飲みバー「お酒の美術館」や創業119年を迎えるふりかけメーカー田中食品が初となる直営店「旅行の友本舗」を構える。レモンケーキ店「島ごころ」は、出店に合わせて新メニューを考案した。瀬戸田レモン丸々1個を客の前で絞って作るレモンサワーやスカッシュ、ビールを提供する。

 3月31日に現地で開いた説明会で、広島電鉄取締役不動産事業本部長の瀬﨑敏正さんは、施設名称の「etto」は広島弁で「たくさん」を意味する言葉と説明した上で、「たくさんの笑顔があふれる場所にしたい」とコメント。施設を運営する広電宮島ガーデンの中田幸男社長は、昨年12月10日に閉店した商業施設「宮島口もみじ本陣」を53年間運営してきたノウハウを生かしたいと話した。

 「宮島口もみじ本陣」は、テナント7店舗と直営レストラン、物販店が営業していた。建物は3階建てで、1階=物販・飲食、2階=修学旅行など、団体客用レストランとして利用してきた。延べ床面積は約3200平方メートル、店舗面積は約2100平方メートル。「宮島口もみじ本陣」に出店していたもみじまんじゅう店「やまだ屋」、宮島発祥のコーヒー店「伊都岐珈琲(イツキコーヒー)」は引き続き、「etto」で営業する。

 営業時間は1階フロア=9時~19時、2階フロア=11時~20時予定。2日は11時から。問い合わせは、etto管理事務所(TEL 0829-30-6930)まで。

 広島電鉄では、国道2号線の渋滞緩和を目的にした新たなアクセス道路の新設計画に伴い、2020年夏ごろ「広電宮島口駅」の移設に着工する予定。新駅舎の一部は現在、解体工事中の「宮島口もみじ本陣」跡に構え、跡地には立体駐車場も建設する。広島電鉄グループでは、新駅舎周辺も含めた整備計画を検討中という。

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