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被災地の缶詰を使ったピザ「イシノマキ」、広島のイタリアンで提供

取り寄せた缶詰の一部は店内の入り口付近にも並べる

取り寄せた缶詰の一部は店内の入り口付近にも並べる

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 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の水産食品加工メーカーから仕入れた、ラベルのない缶詰を使ったピザを、広島・宮島口のイタリアンレストラン「POLIPO(ポリポ)」(廿日市市、TEL 0829-56-5308)が提供している。

同店では珍しい和風ピザ「イシノマキ」

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 ピザは昨年、日本でナポリピザの啓発活動を行う「真のナポリピッツア教会」が主催する被災地へのピザ炊き出しに参加した同店店長の山川直紀さんが、現地で購入した缶詰をきっかけに考案したメニュー。実際に津波に流された缶詰を使うことで、「震災の風化を防ぎ、復興への協力になれば」と、「イシノマキ」と名付けて提供を始めた。

 使用するのは、木の屋石巻水産が製造するサバミソ缶。モッツアレラチーズやガーリック、オレガノと一緒に、1缶の半分ほどを全体にトッピングする。当初は数量限定で提供していたが、「反響があった」と山川さん。同メーカーから1缶300円で購入し、昨年12月から約20種類あるピザのメニューリストに加えた。

 イタリアにこだわる同店では珍しい和風ピザは、「1日に数枚注文を受けることがあれば、出ない日もある」。取り寄せた300缶の缶詰は、残り50缶ほどになったが、同メーカーにも在庫がないことから店頭分のみで提供を終える。

 「イシノマキ」ピザは1,900円。営業時間は11時30分~15時、17時30分~22時。

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