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13年前に誕生した商店街のマスコット「トマトン」、広島・横川商店街をPR

横川ふしぎ市に登場したトマトン。背丈はその時々で変わるという。

横川ふしぎ市に登場したトマトン。背丈はその時々で変わるという。

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 中国地方5県の中で4番目に乗降者数の多いJR横川駅近くの横川商店街(広島市西区横川町)で昨秋から、商店街の公式マスコットキャラクター「トマトン」を使ったPR活動が展開されている。

「トマトン」の限定ピンズ、図柄は?

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 同キャラは今から13年前、他の商店街から「横川(商店街)はトマトっぽい」と言われたことがきっかけで誕生。トマトをモチーフにしたキャラクターは、「トマトン」の名称で親しまれているが、これまでは同商店街で行うイベントへ年数回登場する程度だったという。

 キャラクターを使って商店街のPRを始めたのは昨年9月。付き合いのあった広告代理店の男性社員から受けた商店街の「売り出し」提案の中に、キャラクターを使った案が含まれていた。提案をきっかけに、昨今の「ゆるキャラ」ブームも後押しをした。

 提案を受けて始めたのは、トマトンが商店街の加盟店を1軒ずつ紹介する約3分のインタビュー映像の制作。「街の魅力を引き出せれば」と同商店街理事長の村上正さん。「街の楽しさを伝えたい」と人に焦点を当てた映像制作を依頼した。映像は月3本のペースで、ユーチューブを使って商店街のホームページで紹介。現在、24本の映像が公開されており、9月には6つのブロックに180店舗が並ぶ、商店街の約3分の1にあたる60店舗が紹介される予定だという。

 紹介映像を見た県外からの問い合わせも数件あった。「情報発信は武器」と村上さん。秋に行う「横川胡子大祭」で開催される神楽にも、ホームページを見て静岡県から訪れた人もあった。驚いた村上さんは、「入場料無料のささやかなイベント」と説明したが、「それでも」と言われたと振り返る。

 このほか商店街では、トマトンを使った掲示広告やオリジナルのピンバッチも製作。ピンバッチは商店街内の一部店舗で配布している。

 市内中心部とは異なった役割を持った「下町」横川。乗降客の増加に伴い、全国チェーン店の出店も目立ってきたが、「庶民のきさくな街でありたい」と村上さん。「横川は個人商店が並ぶ商店街でいい」としながらも、「利用客にとって魅力を感じてもらえるまちづくり」を課題に挙げる。

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