バンクーバーで2月12日に開幕する「2010年バンクーバー五輪」を前に、広島出身のプロスノーボーダー選手らが、スノーボードハーフパイプ種目の日本代表に内定した青野令選手を応援している。
応援するのは、広島出身でプロとして活動するスノーボーダー藤本健二さん(30)と大倉慶子さん(30)。2人は、毎年6~11月にアクロス重信(愛媛県上浮穴郡)の室内ゲレンデを使って練習しており、ハープパイプを始めた10年前、同じようにハーフパイプの練習を始めた当時中学生の青野選手と出会った。
藤本さんと大倉さんは、約3年前に「広島のスノーボードを盛り上げよう」とK&K snowboard projectを設立。定期的にイベントを開催しており、昨年12月に「応援プロジェクト」と銘打って、青野選手へ寄せ書きTシャツやメッセージ吹き込んだDVDをプレゼントした。「金メダル」の文字が目立つTシャツには、K&Kプロジェクトが主催するイベントへの参加者など50~60人がメッセージを寄せた。
青野選手は、昨年1月に韓国で行われたスノーボード世界選手権で日本人として初優勝を果たすなど評価も高く、冬季五輪ではスノーボードでの日本人初となるメダル獲得に期待が集まる。中学生のころから冬季五輪を目指していたことを知っている藤本さんは「プレッシャーに負けずに楽しんでほしい」と話す。