「医者が一人もいない」村が舞台の映画-広島出身の西川美和監督が会見

記者会見場には『広島が誇る!西川美和さんまたも傑作「ディア・ドクター」をありがとうございます』とプリントアウトした張り紙も

記者会見場には『広島が誇る!西川美和さんまたも傑作「ディア・ドクター」をありがとうございます』とプリントアウトした張り紙も

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 映画の「原風景は地元」――広島市安佐南区出身の映画監督・西川美和さんの映画最新作「ディア・ドクター」の記者会見が6月18日、広島・本通りの映画館「シネツイン本通り」(広島市中区本通)ビル内で行われた。

映画のワンシーン

 現在、映画のキャンペーンで全国を巡回している西川監督。広島では、会見前の4月と6月に試写会を2度開いた。参加したメディア・マスコミ関係社は「100社余り」(同館)に上り、地元・広島での関心の高さをうかがわせている。

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 映画は山あいの小さな村が舞台。同作品で主演デビューを果たした笑福亭鶴瓶さん演じる1人の医師が、失踪(しっそう)したことをきっかけに「医師が一人もいない」へき地の医師不足というリアルな社会問題を「映画」というエンターテインメントとして成立させ、「人」に迫った作品に仕上げた。共演は瑛太さん、八千草薫さん、余貴美子さん、香川照之さんら。

 同監督は前作「ゆれる」と同様に原作から脚本、監督まで手掛け、作品は2006年の秋に着想。約2年を費やした脚本の執筆は、「24時間仕事のことを考えていられるように」(同)実家で作業を行った。川が多いとされる広島では、実家近くを流れる太田川を例に挙げ、「広い空と広い河川敷が私の原風景」とも。

 同作で初主演となった芸歴37年の笑福亭鶴瓶さんのキャスティングについては、「人の安心を買ってしまうような、完璧な2枚目とも違うけれどでも華のある人」と話した。会見で同作品を「丁寧に作った作品」と表現した西川監督。「一人でも多くのお客さんに見て楽しんでもらいたい」と作品をPRした。

 同作品は6月27日から、シネツイン本通り、TOHOシネマズ緑井ほか全国の劇場で公開予定。

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