平成30年7月豪雨の影響で一部運休していた芸備線の全線運転再開から2年を迎える10月23日、「芸備線おもてなしイベント」が沿線の4駅で同時開催される。
芸備線は、中国地方で一番長いローカル線。広島駅から県北部に向かって走り、広島市と県北部の町や農村を結ぶ。線路は安芸高田市向原町・甲田町、三次市、庄原市・西城町・東城町を経て、岡山県新見市の伯備線「備中神代駅」までつながっている。平成30年7月豪雨では、白木山駅~狩留家駅間の第1三篠川橋りょうが流出。井原市駅~志和口駅間も土砂流入して、狩留家駅~三次駅間が運休していた。
イベントは、井原市駅(広島市)、向原駅(安芸高田市)、三次駅(三次市)、備後庄原駅(庄原市)の各駅でマルシェやバスツアー、コンサートなどを行う。主催は、芸備線沿線の広島市、安芸高田市、三次市、庄原市で構成する「芸備線対策協議会」。芸備線に乗車して、市町の魅力を知ってもらおうと取り組む。
井原市駅のある安佐北区白木町では、「いばらスカイスポーツフェスタ」を開く。会場の「やまこうばし広場」では、ハング・パラグライダー見学やフリーマーケット、直産市、荒谷山ツアー(要予約、TEL 080-9532-7042)などを企画。会場までは駅から送迎する。向原駅のイベントは受付終了したが、当日は道の駅、歴史民俗博物館、郡山城跡史跡・郡山公園をバスで周遊する。
三次駅では、駅や駅前ロータリーで運転シミュレーター、運転席添乗体験(要予約)や軌道自転車体験、パトカーや白バイ、消防車、高速バスの展示を行う。花をテーマに据えた備後庄原駅前では、ドライフラワーなどで駅舎を飾り付ける。花の寄せ植えやハーバリウム体験、ミニコンサートなどを楽しめる。