
「旅するホテル」をコンセプトにした宿泊特化型ホテル「THE KNOT HOROSHIMA(ザ ノット広島)」(広島市中区大手町3)が12月10日、グランドオープンする。
新型コロナウイルスの影響で、レストラン営業を見合わせていたが、グランドオープンに合わせて1階フロアのレストラン「MORETHAN(モアザン)」(TEL 082-569-9069)が開業する。ホテルの宿泊は、今年8月1日から、先行して営業している。
レストランは、新型コロナ感染対策として、開閉できる窓を取り入れたほか、店内に空調を追加した。テーブルは窓に寄せて配置し、床も清掃しやすい材質を選ぶなど、設計変更を重ねた。運営は、東京都内で飲食18店を展開する「MOTHERS」(東京都武蔵野市)。地方への出店は今回初めて。
モーニング、ランチ、カフェ、ディナーと時間帯ごとに提供メニューを変え、宿泊者の食事提供も行う。席数はテーブルを中心に約90席。テラス席も設ける。
ホテルの敷地面積は約831平方メートル。延べ床面積は約7485平方メートル。ビルは鉄骨造で、地上14階建て。客室はツインを中心に201室をそろえる。「THE KNOT」ブランドとしては、横浜、新宿、札幌に次いで、4店舗目。いちご(東京都千代田区)、東亜地所、ゲンバカンリシステムズ(以上、中区中町)の共同事業として取り組む。
ホテル建設地は、2017(平成29)年まで、地上3階建ての東亜地所本社があった敷地と、ゲンバカンリシステムズが所有する隣接地。両社から、いちごグループが借地し、ホテルを建てた。ホテル運営は、「ABアコモ」(千代田区)。いちご副社長兼COOの石原実さんは、「土地の活用について協議を重ねた。ホテルを結節点に広島の方と旅行者が結びつく場にしようと考えた」とコメント。ホテルの設計・施行を手掛けたゲンバカンリシステムズの徳田隆社長は、工事に携わった人数を明かし、「多くの人の気持ちが詰まった暖かいホテルが完成した」と話す。
レストランの営業時間は7時~23時。