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広島本通りに旗艦店「広島アンデルセン」 4年半ぶりにオープンへ

本通り商店街側から見た「広島アンデルセン」外観」

本通り商店街側から見た「広島アンデルセン」外観」

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 アンデルセングループの旗艦店「広島アンデルセン」(広島市中区本通)が8月1日、広島本通り商店街にオープンする。

8月1日から営業するベーカリーフロア

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 広島アンデルセンは、1925(大正4)年に旧三井銀行広島支店として建てられた建物を買い取り、1967(昭和42)年にオープンした。1945(昭和20)年8月には、爆心地から360メートルの距離で被爆。1950(昭和25)年に改修され、再び銀行として使用されていた。

 旧建物での営業は、老朽化などの理由で2016(平成28)年1月に終了した。被爆建物として認定されている東側2階部分の被爆壁の一部、約50平方メートルは新建物にはめ込み保存した。2~3階の外壁は旧建物のデザインを踏襲し、北側2階部分には、1925年の完工時にあったコリント式の円柱が付いた円柱を復元している。内装は、コンクリート壁で白木、白壁と木製リブのモチーフをアクセントに北欧を表現する。旧建物で使用していた調度品も一部引き継いでいる。

 延べ床面積は、3400平方メートル。建物は鉄筋コンクリートの地上5階建て。フロア構成は、1階=ベーカリーマーケット、「ジャン=ポール・エヴァン」、2階=時間帯によってさまざまな食事を提供する約150席の「アンデルセンキッチン」、3階=パンや花の教室を開く「カルチャーフロア」、4階・5階=人数や利用シーンに応じて大小4つの宴会場を用意した「パーティーフロア」。1階には屋外スペース「ヒュッゲパーク」がある。

 1階フロアでは、自家製発酵種を使ったパン「the Bread(ザブレッド)」を新発売する。これまで販売してきた約100種類のパンもオープンに合わせて素材や味にこだわり、全種類に改良を加えた。スイーツ感覚で楽しめるデニッシュ「クリームデニッシュ」(240円)も新たにラインアップに加え、ケーキやシュークリームと共にショーケースに並べる。

 このほか、ワイン600種類を取りそろえ、ニーズに応じて1,000円から60万円まで、幅広い価格帯を用意する。アンデルセンのパンとデリカで提供する肉や野菜を使ったサンドイッチも販売し、地元店「オブスキュラコーヒー」「リンデン」とコラボし、コーヒー、紅茶を販売する。2階では、デリバリーとテークアウトでサンドイッチや洋風ランチなど、10種類のメニューをそろえる。

 同店では、新型コロナウイルス対策のため、当面の間は1階、2階フロアのみ営業する。商品は原則として個包装を実施。焼きたてなどで包装できない商品は、シートをかぶせて対策する。試食販売を中止し、対面での接客を行う場合は、アクリルパネルを設置する。パンを入れるトレーやトング、ドアノブ、買い物かごなどはアルコールで定時消毒を行い、館内も定期的に換気する。新型コロナ対策については、広島大学病院感染症科の大毛宏喜教授からアドバイスを受けた。

 営業時間は10時~19時(2階のデリバリー=10時30分、テークアウト=11時から)。安全確保のため、オープニングセレモニーを行わず、来店人数によっては密を避けるために入店数を制限する。

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