中国ジェイアールバス(広島市南区京橋町)が6月下旬から、所有するバス全264両に抗ウイルス・除菌加工を実施している。
同社ではこれまでも、新型コロナウイルス対策として、座席や手すり、つり革など、乗客が触れる機会が多い場所は適宜、消毒を行ってきたが、乗客に安心してバスを利用してもらおうと東芝マテリアル(神奈川県横浜市)の製品を使い、光触媒でバス車内の座席や天井に抗ウイルス・除菌加工を施す。効果は約3年間持続し、9月末までに作業を終えるという。
同社では、新型コロナの影響で広島市内の主要観光名所を循環する「めいぷる~ぷ」などの定期観光バスと広島-呉を結ぶ「クレアライン」を除く、高速バス全便は臨時運休していたが、6月5日から高速バスは順次運行を再開。座席指定制の高速バスは接触機会を減らそうと当面の間、窓際の座席のみ販売する。西条駅北口から広島空港まで運行する「西条エアポートリムジン」は現在、運行再開未定という。
定期観光バスは今月23日から、「原爆ドーム・厳島神社」「松江・出雲」「竹原・大久野島」「岩国・錦帯橋」の運行を再開する。