広島で唯一の市街地の公道を舞台にした自転車ロードレース「広島クリテリウム」が7月7日、流通団地「商工センター」(広島市西区)で開催される。
クリテリウムは自転車ロードレース競技の1つで、選手たちは数キロの短い周回コースを数十周走って、着順を競う。1周の距離が短いため、観客はコース全体を見渡しやすく、選手は何度も沿道の観客の前を猛スピードで駆け抜けていく。
コースは、商工センター内の市場や大型SC「アルパーク」そばの公道を使い、周辺に交通規制をかけて1周1.7キロメートルの周回コースを作る。2回目となる今回は、周回中に「スタート/フィニッシュライン」を1位で通過した選手へ「周回賞」を用意する予定。優勝争いだけでなく、周回賞を巡る攻防を生み、レースを活性化させて見どころを増やす。
元プロ選手で、中四国エリアで唯一のロードレースプロチーム「ヴィクトワール広島」のアンバサダー兼選手として活動している藤川淳さんがアテンドする観戦ツアーも企画した。レース展開や選手の心理状態を解説するほか、質問にも答え、初心者からレース観戦に慣れた人までサポートする。
当日は、男女アマチュアのレースや、選手と一緒に事前応募した一般参加者が自転車で走る「パレードラン」も同日開催する。総合案内は広島市中小企業会館で行い、飲食ブースや休憩スペースも充実させる。
広島クリテリウムは、日本最高峰の自転車ロードレースツアー「Jプロツアー」の今季第11戦としても開き、国内トップリーグに所属する18チームが全国から参戦する。出場選手には各レースの順位ごとにポイントを与え、シーズン終了時の累計ポイントによって日本一が決まる。広島クリテリウム初開催となった昨年は約7000人の観客が集まった。
開催時間は9時5分~15時50分(Jプロツアーは12時40分から)。観戦無料。荒天中止。