広島・三原の久井稲生神社(三原市久井町)で2月17日、県内で唯一の「はだか祭」が行われる。
毎年2月の第3土曜に行われ、今年、100周年の節目を迎える同祭。さらしにふんどし姿の裸男たちが「陰(赤)」と「陽(白)」2本の「御福木(おふくぎ)」を奪い合い、収得者にはその年の幸運がもたらされ、参加者も無病息災にご利益があるといわれている。御福木は祭り中、順次投下される。同祭実行員会によると、御福木1本の争奪時間は、十数分から、長い場合は1時間以上におよぶという。
はだか祭り前には「御福開祭」を本殿で行う。裸男たちは御調川で身を清め、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と共に走って神社へ上がる。境内には丸太を4本立て、しめ縄を張った中に裸男が入り、もみ合う「地押し」を行い、身を清める。
祭りへの参加は当日も受け付けており、厄年を迎える40代男性を中心に、中学校1年生~70代まで例年300~350人が参加するという。持参品はさらしと足袋だが、会場付近の店でも販売しており、さらし巻きは当日、同実行委員会のスタッフが手伝うという。
このほか、今回は100周年を記念して昼過ぎから境内で北広島町の神楽団による神楽の披露や和太鼓の実演を行い、祭りを盛り上げる。飲食販売ブースも5~6店出店し、夕方からは小中学生約120人がみこしを担ぐ「子供はだか祭り」と当たりくじ入りの餅まきを行う。
開催時間は、15時30分から神楽・和太鼓演奏、16時30分から子ども裸祭り、21時から裸祭り。問い合わせは同祭実行委員会事務局(代表・岡さん、TEL 090-7127-5202)まで。駐車場は三原臨空商工会久井支所を無料開放する。雨天決行。