広島の学習塾がフィリピンに語学学校-開設1年、大学との提携にも意欲

昨年1月から現地に住み始め、7月に開校した代表の本多さん

昨年1月から現地に住み始め、7月に開校した代表の本多さん

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 広島で学習塾を経営するG-net(広島市中区大手町3)が手がけるフィリピン・セブ島の語学学校「ファーストイングリッシュグローバルカレッジ」が7月1日、1周年を迎えた。

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 マンツーマン教育に力を入れる同校は、学習塾の経営ノウハウを授業プログラムに採用。日本人向けに特化し、9割は日本からの留学生が占める。生徒数は3人からスタートしたといい、現在では平均40人前後が在学する。フィリピンにある約800校のうち、30校と提携。約2割がエージェントの紹介で入学しているという。

 生徒は夏季休暇を利用した学生から1週間の短期留学にやってくる社会人まで幅広い。留学期間は1カ月が最も多く、費用は3食付きの寮生活で15万円~。校舎は約3000平方メートルの敷地内に寮、オフィスを含め、計4棟を建てる。教師は全員が女性で、授業に応じて受け持つ教員が異なるシステムという。

 代表の本多正治さんは神戸市出身。住宅設備メーカーに10年間勤め、転勤でやってきた広島で貯金していた1,000万円を元手にビジネスチャンスを感じたという学習塾のFC経営を始めた。学習塾を経営するうちに教育の必要性を感じ、2年前に留学事業をスタート。空港から都市が近い福岡に九州初となるセブ島留学のエージェント「ファーストイングリッシュ」を開設して、1年前に現地法人を立ち上げ、「ファーストイングリッシュグローバルカレッジ」を開校した。

 セブ島を選んだ理由について、「欧米に比べて、学費も物価も割安」と本多さん。「ビジネス英語能力の高さも魅力だった」とも。今後は台湾やタイにもエージェントを立ち上げるほか、「国内の大学に語学留学をカリキュラムへ取り入れる提案を行いたい」と意欲をみせる。

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