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広島で「精神病院」廃止に基づいた映画上映-患者の社会復帰追う

上映会場となる県立美術館前にて、映画「人生、ここにあり!」広島上映実行委員会の美野さん

上映会場となる県立美術館前にて、映画「人生、ここにあり!」広島上映実行委員会の美野さん

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 世界で初めてイタリアで試みた「精神病院の廃止」の実話に基づいた映画「人生、ここにあり!」(2008年、ジュリオ・マンフレドニア監督)が4月15日、広島県立美術館の地下講堂(広島市中区上幟町)で上映される。

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 「Si Puo Fare(やればできるさ)」が原題の同作品の舞台は1980年代のイタリア・ミラノ。1978年にイタリア全土で制定された世界初の精神科廃絶法「バザリア法」によって、次々と廃止された精神病院の患者たちを地域に帰して賃金を稼がせ、社会復帰をさせようと試みた実話に基づいて製作された。

 主催は、広島の映画サークルら3団体から成る「人生、ここにあり!」広島上映実行委員会。劇中の見どころについて、「本人も気がついていない能力を就労の中で発見していくシーン」と広島映画サークル協議会運営委員の美野博さん。上映に合わせて作った手作りのチラシを公民館や交流センター、区民文化センターに配布してPRする。

 当日は3回に分けて上映を行い、初回は吹き替えと字幕をセットにしたバリアフリー版を流す。「弱視や難聴の方にも観賞いただきたい」と美野さん。500人前後の来場を見込む。今後は広島での上映を皮切りに、呉や福山、三原でも公開を予定。広島と呉では、両会場で利用できる共通の前売り券も用意する。

 上映時間は11時~、13時30分~、16時~。観賞料は、前売り=1,000円、一般=1,400円、学生・シニア=1,200円、 高校生以下=1,000円。問い合わせは実行委員会事務局(シネマキャラバン、TEL 082-285-8165)まで。

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