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「押し花のうちわ」を被災地へ送る取り組み、広島でも広がり見せる

岩崎さんらが、押し花で作った見た目にも色鮮やかな押し花のうちわ

岩崎さんらが、押し花で作った見た目にも色鮮やかな押し花のうちわ

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 東日本大震災で被災した地域に「押し花」を使ったうちわを送る取り組みが、広島でも広がりを見せている。

 「押し花うちわ」制作は、出版や会員制事業などを手掛ける日本ヴォーグ社(東京都新宿区)が運営する「ふしぎな花倶楽部」が主催。「押し花を通して笑顔と元気を届けよう」とプロジェクトを立ち上げた。

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 全国の押し花インストラクターに協力を呼び掛け、広島市安佐南区で生花やプリザーブドフラワーなどの教室「Hiromi Flower」を主宰する岩本弘美さんも趣旨に賛同。主宰する教室の生徒約30人にも声を掛け、制作に協力している。

 うちわは丸い形と柄の付いた2種類を用意。片面に押し花を施し、もう一方にはメッセージを添える。「小さな気持ちだが、きれいな花を見て少しでも気持ちが明るくなっていただきたい」と岩本さん。同社で取りまとめたうちわは、現地の押し花インストラクターに当て送付。その後、配布されているという。

 取り組みは、新潟県中越地震の際に同様のうちわを集めて送ったことがきっかけ。「大変喜ばれた」と岩本さん。今回も「窓も開けられない」「暑い」など、現地の状況を踏まえて実用的なうちわを送る計画を立てたという。

 制作は、震災発生の約1カ月半後から開始。当初は5月末での締め切りを予定していたが、継続の声が寄せられ、募集期間が1カ月、2カ月と延長した。現地へは6月末の時点で4000枚を超えるうちわが送られている。

 同社では押し花うちわを7月25日まで募集。今後は、「お世話になった人にお礼状を出したい」という現地の声を受けて、「押し花はがき」など違った形で長期的な支援を行っていくとしている。

 「現地は花がないので喜ばれたと聞いた」岩本さんも、水やりの必要がないプリザーブドフラワーを送ろうと生徒らと計画するなど支援を考える。

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