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広島に三陸の漁具で作る「浜のミサンガ」-実演販売で作り手の女性も来広

ミサンガは青、緑、白、ピンクの4色展開。実演では桜をイメージしたピンクを用いる。

ミサンガは青、緑、白、ピンクの4色展開。実演では桜をイメージしたピンクを用いる。

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 東日本大震災からの復興への祈りを込め、漁網を使ってミサンガを編む宮城県石巻市の女性らが3月14日、東急ハンズ広島店(広島市中区八丁堀、TEL 082-228-3011)で実演販売を行う。

実演販売では400個のミサンガを用意する

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 実演販売するのは、イワシ漁などに使われる漁網と麻ひもを使って、浜の女性たちが一つ一つを手で編んだ「浜のミサンガ 環(たまき)」。震災後、使うことのない漁網を主な材料に、被災地域の女性らがグループになって作り始めた。

 生産の輪は岩手県大船渡市から始まり、三陸の浜から浜へと広がりを見せる。昨年6月に限定販売を行って以来、これまで岩手・宮城の両県で約300人が参加し、約14万4000セットを作った。このうち、約13万1000セットがインターネットや東北・関東などの店舗で販売されている。

 ミサンガは、「太」「細」の2本を1セット(1,100円)で販売。材料費や販売経費などを除く576円が作り手の賃金となるほか、材料になる網を切るなど、二次加工を担う被災企業や被災者にも154円が支払われる。

 実演販売に先立ち、広島経済新聞を訪れた阿部いく子さん(56)、阿部和子さん(54)は震災前、カキ養殖を行っていた石巻市福貴浦(ふっきうら)の漁業者。「とにかく一人でも多くの方に知っていただきたい」と話す。来店客との距離が近く会話をしながらの実演販売には自前のエプロンを用意して臨む。

 広島での販売は、そごう広島店(基町)の催事に次いで今回が2回目。「石巻・浜のミサンガ 環」とカキ養殖推進協議会が、地元テレビ局や広告代理店などが手掛ける「三陸に仕事を!プロジェクト」と連携して行う。関西より西での開催は初。

 開催時間は13時~16時。

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