広島駅前の飲食やアミューズメント複合ビル内の「ひろしまお好み物語 駅前広場」(広島市南区松原町)に7月15日、約2年ぶりとなる新店がオープンした。
同施設に出店したのは、郊外の大型SC「イオンモール広島祇園」(安佐南区祇園3)近くで11年前から営業を続けるお好み焼き店「お玉のキャベツ」(TEL 082-568-7845)。広島経済大学に近く、学生の利用が目立った同店は、「お母さん」の名称で親しまれる店長の林久子さん(66)が焼き手として腕を振るう。
お好み焼きは、袋麺とボリュームたっぷりのキャベツを使った「昔ながらのお好み焼き」――そう話すのは久子さんと一緒に店に立つ娘の久美子さん。「おばちゃんの味」と笑顔を見せる。
出店は、久子さんの年齢を考慮して店までの通勤時間の短縮を図ろうとしたことがきっかけ。公共交通機関で通える場所を考え、要所の一つである広島駅周辺を候補に挙げた。安佐南区の店舗は、のれん分けをして新店長に引き継ぎ、「祇園店」として営業を続けるという。
メニューは、スタンダードな肉玉ソバ、うどん(各750円)や大量のネギをかけた「肉玉ソバWネギかけ」(1,050円)などのお好み焼きと、手作りみそを使った「ピリ辛ホルモン」(800円)やホルモンうどん(1,050円)、納豆焼き(600円)のほか、鉄板で仕上げるサイドメニューを提供。ドリンクは、生ビールやチューハイ(以上450円)など。
客単価は1,600円~2,000円前後。お好み焼きのトッピングは、カキや生エビ、生イカ(以上300円)やチーズ、明太子(以上200円)などをそろえるが、「昔ながらのお好み焼きを味わってほしい」と久美子さん。「これからも昭和の味をメーンに提供したい」と話す。
「ひろしまお好み物語 駅前広場」は2006年10月、400坪の1フロアに屋台スタイルのお好み焼き店を再現したフードテーマパークとしてオープン。現在、15テナントが営業。修学旅行など、団体の観光客利用が目立つ。
営業時間は11時~23時。