広島市医師会(広島市西区観音本町1、TEL 082-232-7321)が2月9日から開始した、携帯電話のGPS機能を使って最寄りの病院を検索できるサービス「メディカルマップ」が好調だ。
メディカルマップは同医師会が、広島市中区、西区、東区、南区、佐伯区の旧5区を対象に展開するサービスで、歯科を除く約800の総合病院や個人病院を検索できる。医師会では、昨年3月末からPCで病院検索のサービスを開始したが、携帯電話からのアクセスが多かったことからモバイル版のマップも用意した。
運用開始から2週間。検索数がPC版で年間約2万5,000件だったのに対し、モバイル版は2週間で7,800件と好調。「携帯の定額サービスを使った人が多いのでは」と同医師会の嶋本和哉さん。携帯サイトの需要性を認識する。
同医師会でもこれまで課題となっていた区の境目に住んでいる人の病院検索もGPS機能を使うことで解消。区をまたいで直径10キロ圏内の最寄りの病院を検索することが可能になった。モバイル版はPC版とも連動させ、QRコードを携帯電話で読み取ることで病院の基本情報が画面メモとして保存できる。
マップには安佐南区・安佐北区は範囲外であることから、利用者からは「広島市全域で使えるようなマップが欲しい」という声も。モバイル版は分かりやすさや操作性を重視しシンプルに構成。PC版からQRコードを読み込むことでスムーズにアクセスできる。病院の掲載情報は月に1度、診察時間の変更を行うほうか、新規病院など常に新しい情報を検索できるように整備していくという。