プロ自転車ロードレースチーム「ヴィクトワール広島」が1月13日・14日、新チーム体制で初となる強化合宿を行った。

　2024年は小野寺玲選手のほか、ベネズエラ人選手のセサル・サナブリアさん、関西大学在学中の山口健士郎さんの3人が加入。新チーム合宿は今月13日・14日に県内で行われ、外国人選手を除くメンバーが参加した。選手によってトレーニング内容が異なるため、全員が集まって走る機会が少ないことから、「コミュニケーションを図りながら、チームメイトの走りを知るいい機会」と小野寺選手。

　新加入メンバーの一人、小野寺選手は神奈川県出身。プロデビュー11年目に、宇都宮ブリッツェンからヴィクトワール広島に移籍した。広島には今年から住み始めたが長年、過ごしてきた北関東とは道幅や交通量など、環境の違いを感じているというが、「何もかもが新鮮」と話す。

　2022ジャパンカップサイクルロードレース（栃木県宇都宮市）では、焼き菓子の「カヌレ」好きとして自転車業界内で知られている小野寺選手のレシピをベースに洋菓子店のパティシエが作った「カヌレ・ド・オノデラ」を販売。当日は100人以上の行列ができ、初日は20分で完売した。「広島でも機会があれば販売したい」と小野寺選手。

　街を走っていると声をかけられることもある。「（ロードレーサーは、）街がホーム。ファンとの距離が近いスポーツ。間近で迫力ある走りを見てもらいたい」と意欲を見せる。

　開幕戦は2月24日・25日、鹿児島で行われる。広島でのレース開催は、7月27日＝佐木島ロードレース（三原市）、28日＝広島クリテリウム（商工センター）を予定する。