広島市中心部の映画館「サロンシネマ」(広島市中区八丁堀)で7月15日から8月にかけて、ロシア関連の映画4作品を特集上映する「映画で知るロシア」が始まった。
共産主義のソ連時代からプーチン政権下の現代に至るまで、ロシアの歴史や文化について映画を通して理解を深めてもらおうと同館を運営する序破急が企画した。
上映するのは、ロシアの反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイさんを追ったドキュメンタリー「ナワリヌイ」、感染症がはびこるソ連崩壊直後のロシアを舞台に、ロシア社会風刺を描いた「インフル病みのペトロフ家」、未曽有の原発事故に命懸けで挑む消防士の実話に基づいた「チェルノブイリ1986」、冷戦下のソ連で起きたストライキ事件を題材にアンドレイ・コンチャロフスキー監督が祖国への愛憎を込めて描いた社会派ドラマ「親愛なる同志たちへ」の4作品。
上映期間は、「ナワリヌイ」=7月15日~28日、「インフル病みのペトロフ家」=7月29日~8月4日、「チェルノブイリ1986」=8月5日~8月11日、「親愛なる同志たちへ」=8月19日~8月25日。同社の桑原さんは「どの作品もそれぞれの切り口から国家、体制の暗部に迫る内容。この機会に多くの方に上映をご覧いただければ」と話す。