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福屋八丁堀本店に映画館「八丁座」-江戸の芝居小屋をイメージ

明日オープンする街中の新映画館「八丁座」。序破急の蔵本順子社長(右)と同館のアドバイザーの部谷京子さん。

明日オープンする街中の新映画館「八丁座」。序破急の蔵本順子社長(右)と同館のアドバイザーの部谷京子さん。

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 広島市内中心部の福屋八丁堀本店(広島市中区胡町)8階に11月26日、映画館「八丁座」(TEL 082-546-1158)がオープンする。

「可愛がって下さい」の文字が入った傘

 2008年7月に閉館した「松竹東洋座」「広島名画座」跡に「八丁座」をオープンするのは、広島市内で映画館4館を運営する序破急(大手町5)。劇場は江戸の芝居小屋をイメージした。江戸時代の人たちは、不景気でも芝居小屋に行って憂さを晴らして明日も元気で生きようと伝え聞いていることが根源にあるという。

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 劇場は「八丁座 壱」「八丁座 弐」の2館。客席の椅子は、家具製作を手がけるマルニ木工(佐伯区湯来町)のオリジナル。スクリーンとの角度や距離感はすべての座席で異なる。メーンシートは、木肘仕様の座席(幅80センチ、列間隔139~142センチ)とソファ総張り仕様(幅85センチ、列間隔139~142センチ)の2タイプ。カウンター席や7人掛けの畳席、車椅子席も用意する。席数は、壱=170席、弐=70席。

 和モダンをイメージさせる館内には、京都東映撮影所に特注で製作を依頼した53張の並びちょうちんをディスプレー。福屋の売り場に直結するチケットカウンター正面「松の廊下」には、京都東映撮影所大道具の美術作品のふすま絵を設置。映画「十三人の刺客」(2010年)にも登場した「大道具美術こん身のふすま絵」は、「映画の現場の魂を映画館に吹き込みたい」と頼み込み譲ってもらったという。劇場の入場扉も、同撮影所大道具美術作品で広島をイメージした「もみじの四季」12枚が連なる。

 エレベーターの隣には、ジェリーフィッシュドット(小町)がカフェ「茶論 記憶」を出店。有機栽培コーヒーや深蒸し緑茶、フルーツジュース(以上300円)などのソフトドリンクやワイン(480円~)、アイスクリーム(220円)、つまみ、焼き菓子(以上180円)、サンドイッチ(480円~)などを提供する。

 オープン前日のお披露目式には、関係者約380人が来場。広島市出身の美術監督で同館のアドバイザーの部谷(へや)京子さんや映画評論家で八丁座「応援団長」の花本マサミさん、福屋の大下洋嗣社長が登壇。式では映画音楽を使用するこだわりも見せた。

 広島の劇場、出身の美術監督、百貨店、企業がかかわり、「広島力」を集結した八丁座。街中から元気を発信したい一念で、再度、街中に劇場を復活させた序破急の蔵本順子社長は「明日のオープンは船出。広島の話題とシンボルになっていけたら」とあいさつし、そろいの法被を着た序破急のスタッフとともに映画「男はつらいよ」のメロディーに乗せた「八丁座の歌」と踊りを披露。「可愛がって下さい」の文字が入った傘も登場した。

 同館支配人は蔵本健太郎さん。初上映は、10時40分からの「男はつらいよ寅次郎相合い傘」。同日、「ダマー映画祭INヒロシマ」のオープニングセレモニーも開催される。

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