
広島の歓楽街・薬研堀にある中国地方で唯一のストリップ劇場「広島第一劇場」(広島市中区薬研堀)が5月20日に閉館し、46年の歴史に幕を閉じる。建物は解体し、周辺の貸し駐車場も含めた一帯をホテルにする計画。
同館は1975(昭和50)年に開業。これまで何度も閉館の危機を乗り越えてきたが、福尾禎隆社長が地権者と話し合い、今年2月に閉館を決めた。「劇場の広さ、ステージは全国でも3本の指に入る」(福尾社長)と言い、1970~80年代にはにぎわいを見せたが、娯楽の多様化により、来館客が減少してきた。現在では1日当たり、平日30人、土曜・日曜40~50人が訪れる。女性客は増え、来館客の1~2割を占めるという。
過去には、閉館を知った踊り子やファンが存続を求め、全国で署名活動が行われたことや、退去の準備期間中に、同館を舞台にした映画「彼女は夢で踊る」(2019年広島先行公開、時川英之監督)が撮影されたこともある。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、休業や時短営業を行った。閉館について、福尾社長は「さみしい。やり切ったとは言えないが、ストリップ劇場は自分の人生」とこれまで支えてくれたファンや常連客に感謝を述べた。
閉館後の5月22日には、閉館特別イベントを開く。映画「彼女は夢で踊る」の上映とダンサーによるパフォーマンスを予定する。