毎年300品種75万本のチューリップが咲き誇る日本最大級の観光農園「世羅高原農場」(世羅郡世羅町)が4月20日からの臨時休園に合わせて、切り花や球根、世羅町産の米などを販売するオンラインショップを開設した。
新型コロナウイルスの影響で、年間を通して1番の花の観光シーズンに休業を余儀なくなれた同園。来園して花を見てもらうことが難しくなったため、「どうにか花を届けたい」との思いから、オンラインショップを今月19日に立ち上げた。
取り扱うのは、チューリップの切り花やプランター、世羅町産の米、ダリアの球根、ネモフィラの種など。切り花は通常、農場では販売していないが、そのほかの商品は販売しているものがほとんどという。
チューリップの切り花は特に人気が高く、19日の販売開始後に700件以上の注文を受け、22日夜にいったん販売を終了した。同園では、30日時点でチューリップは全体の約6割が開花しているという。
同園スタッフの上田美紀さんは「何もできない状況が続けば今後の花畑を作っていくことも難しいが、オンラインショップは当面の間、続ける」と話す。
休園は5月6日までの予定。