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全国のミニシアターを救え 映画監督ら支援呼び掛け、「八丁座」「サロンシネマ」も

映画館に直接支援を届けるクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」のイメージビジュアル

映画館に直接支援を届けるクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」のイメージビジュアル

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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休業中の小規模映画館(ミニシアター)を支援しようと広島県出身の諏訪敦彦監督や是枝裕和監督らの呼び掛けで「#SaveTheCinema『ミニシアターを救え!』プロジェクト」が発足している。

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 休業要請を受けて困窮するミニシアターを支援しようと、今月6日に同プロジェクトを立ち上げた。署名とクラウドファンディングによる支援金集めの2本柱で展開しており、今後もコンテンツを増やしていく予定。

 広島フィルム・コミッションによると、広島とも縁の深い片渕須直監督や白石和彌監督、河瀬直美監督をはじめ、多くの映画人が呼び掛けに加わり、今月15日に約6万人の署名と要望書を内閣府や文化庁に提出した。その後に開いた記者会見で諏訪監督は、「映画文化の多様性を守る」ミニシアターの意義を訴え、さらなる賛同を呼び掛けた。署名活動は現在も継続している。

 このほか、映画館に直接支援を届けるクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」には、全国111劇場(今月24日時点)が加盟し、広島市中心部の「サロンシネマ」「八丁座」も参加する。今月30日現在、目標金額の1億円を大きく上回る、約2億1100万円が集まっている。クラウドファンディングは、5月14日まで。

 広島フィルム・コミッションの西崎智子さんは「初めて支援した2004年公開の映画「父と暮らせば」以降、これまで日本公開映画約40本を支援してきた。このうち、9割がミニシアターで上映されてきた」と振り返る。「ミニシアターの存在がなければ、広島の皆さんとともに支援した映画が観客に届かなかったこととなる」とも。各地域にある地元の映画館存続のため、支援を呼び掛ける。

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