広島市中心部の紙屋町、八丁堀エリアで3月1日から、バス停や駐車場などを活用してパブリックスペースを作る社会実験が始まる。商店主やビジネスパーソン、大学生らで構成する「紙屋町八丁堀公共空間活用社会実験実行委員」が2月3日に発表した。
社会実験の名称は、「#カミハチキテル -URBAN TRANSIT BAY-」。紙屋町、八丁堀エリアのメインストリート「相生通り」沿いに、ウッドデッキやコンテナ型店舗、キッチンカー、アクティビティースペースなどを期間中常設して、ビジネスパーソンや買い物客が集い、休憩できる空間にすることで、来街者の行動パターンの変化を検証する。
実施エリアは、東急ハンズ広島店前の「八丁堀バス停」付近、日本生命と広島電鉄が広島市中区八丁堀に新設したオフィスビル「スタートラム広島」前、時間貸し駐車場「リパーク」一部の3カ所。「八丁堀バス停」付近では、バスベイを使って国内最大規模の全長53メートルのパークレットを設置する。
各エリアでは、昼・夜2回に分けて飲食販売やイベントも開催する。11時からのランチタイムには、江波のビアバー「SESSION'S BREWERY(セッションズ ブリュワリー)」(広島市中区江波東1)で土日のみ営業する南インドカレー「ぱんちょり.」、広島を拠点に活躍するパティシエールが主宰する「おしのスイーツ」、飲食店「liten+(リッテンプラス)」(中区舟入南1)が出店する。
夜は、広島の地ビール「セッションズ ブリュワリー」、「THE BEER FUSHIMI-CHO(ザビールフシミチョウ)」(福山市伏見町)や飲食店「リッテンプラス」がセレクトした日本酒や自家製ジュースなどを販売。毎週金曜には、ジャズ演奏を行うほか、障がい者アーティストによるライブパフォーマンスなどのイベントを予定する。
実施期間は3月1日~29日。グランドオープンおよびリパーク駐車場は6日から。実施時間は昼=11時~14時、夜=17時~21時。
今回の社会実験はエリアマネジメントの一環として行い、費用の80%以上を民間の資金でまかなう予定。クラウドファンディングで資金協力を呼び掛けている。