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広島・三原の食を集めたローカルフードマーケット 三原の元気を発信

地元の特産品にこだわった限定メニューなどを販売する

地元の特産品にこだわった限定メニューなどを販売する

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 JR三原駅前市民広場(三原市城町)で7月29日、広島・三原の地元素材にこだわった飲食店を中心としたローカルフードマーケット「瀬戸内みはら 美味(おい)しいマーケー」が開催される。

JR三原駅前に広がる芝生広場が会場

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 イベントは三原の中心市街地の活性化を目的に設立した第3セクター「まちづくり三原」や行政、出店者から成る実行委員会が今年2月、初開催した。3回目となる今回は暑さを考慮し、初めて夕方から夜にかけて開く。

 三原ではマルシェやマーケットの単発イベントは多いが定期開催されるイベントは少ないため、第4日曜をベースに定期的に開く。実行委員会によると、日曜定休の飲食店も多いことから、出店しやすいよう配慮したという。

 毎回、約30店の飲食店やハンドクラフト作家が新商品の開発などの新しいチャレンジに取り組み、これまで三原になかった新しいコンセプトとデザイン性の高い会場作りが好評で毎回3000人以上が来場する。メインターゲットは20~50代の働く女性だが、学生やファミリーなどの姿も目立つ。

 出店は全体のうち飲食が8割を占める。地元の特産品にこだわったイベント限定メニューを考案する店も多く、継続的に出店する飲食店が多いという。三原を拠点にした飲食店だけでなく、尾道・竹原・世羅の近隣エリアからも出店者を募り、一帯で盛り上げる。今回は27店が出店予定だったが、豪雨災害の影響で25店に減少した。

 イベント準備も佳境に入った7月上旬、平成30年7月豪雨災害が発生し、三原も河川の氾濫による浸水、土砂崩れによる建物の倒壊、広範囲におよぶ断水により生活基盤に混乱が生じるなどの被害を受けた。出店予定者の多くが直接的被害は辛うじて免れたものの、断水などの影響による店の長期営業停止を余儀なくされたという。

 実行委員会でイベントの開催可否について協議する中で、多くの出店者から「自分たちができることはおいしい食べ物を提供し来場者に少しでも喜んでもらうこと」「こんな時だからこそ前を向いて『三原は負けない』ということを発信したい」との力強い後押しの声が寄せられ、三原の事業者が三原のまち復興のスタートとして開催を決断した。当日は売り上げの一部を義援金に充てる。

 開催時間は16時~20時。荒天中止。問い合わせは、まちづくり三原(TEL 0848-63-5538)まで。今年は9月23日、11月25日にも開催する予定。

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