広島電鉄が6月11日、千田車庫(広島市中区東千田町2)周辺で「第22回路面電車まつり」を開く。
路面電車の利用客へ親しみを持ってもらうおうと毎年6月10日の「路面電車の日」前後に広島電鉄と路面電車愛好団体が開催している同イベント。「路面電車の日」は公共性や利便性を広め、利用促進やさまざまなキャンペーン活動を展開することを目的に1995年10月、広島で行われた路面電車サミットで制定された。
会場には超低床車両1000形や大正形電車、ハノーバー電車など、さまざまな車両を展示するほか、通常は立ち入りが制限される車庫内の施設や超低床車両と在来車の床下見学も行う。
運転士が実際の訓練で使う実物大運転席での運転体験や好きな車両の絵を描く写生大会、ペーパークラフトで電車を作る工作コーナーも設け、グリーンムーバーレックスのミニ電車も運行する。電車グッズや中古部品の販売も行い、人気商品は抽選を行うという。休憩スペースには広電本社ビル1階の茶室「千鐘亭」を一般公開する。
車内に昨年の「第21回路面電車まつり」写生大会の優秀作品を掲出した絵画電車「ろでん号」(グリーンムーバーマックス)も展示する。ろでん号は今月29日から6月6日まで広島駅を出発し、紙屋町東電停を経由して広島港まで運行している。
昨年は約1万3000人が来場。今年は5000人多い1万8000人の人出を見込む。
開催時間は10時~16時。雨天決行。