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広島・温品にパンと焼き菓子の店-栄養士の女性が地元に開業

店主の今井さん。店名には、「育む」「ハグする」「食べるもので体と心は育まれる」ととメッセージを込めた

店主の今井さん。店名には、「育む」「ハグする」「食べるもので体と心は育まれる」ととメッセージを込めた

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 広島・温品通りに1月8日、手作りパンと焼き菓子を販売するパン店「hug(ハグ)」(広島市東区中山東3、TEL 082-847-2813)がオープンした。

店内に並ぶ手作りパン

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 「親子の食育に携わりたい」と自身が育った街に店を構えたのは、今井理絵さん(36)。大学で栄養士の資格を取得した今井さんは卒業後、病院に就職。栄養士として給食のメニュー開発や栄養指導を経験した。その後、料理修業を目的にカフェレストランへ転職。デザートの担当になり、スイーツの企画・開発を手掛けるようになった。

 より専門的な製菓技術を習得しようと大手洋菓子店を経て、フードコーディネーターとして外食企業で働き始めたころ、独学で天然酵母のパン作りを始めたという。それから、「食育を学びたい」と入った保育園で、子どもを持つ母親の忙しさを実感。おやつや朝ごはんに食べるパンや焼き菓子で手軽に野菜、果物、豆類などの素材を取り入れてもらえたらと、地元に店を開いた。

 店舗面積は10坪。雑貨店のような店にしたいとアンティークの什器を使い、木製のトレーにパンを並べる。約20種類のパンは、卵を使わない天然酵母とほとんどのパンに卵と乳を使わない低温長時間発酵で仕上げる。焼き菓子は現在、10種類前後をそろえるが、今後は品ぞろえを増やしてギフト提案も検討する。

 客単価は600円。地元の中高年層や子どもを連れた女性や男性など、利用客層は幅広い。「おいしくて、体にいいものを提供したい」とこれまで食に関わる仕事に携わってきた今井さん。「体も心もほんわか温まる店にしていきたい」と話す。

 営業時間は10時~18時(売り切れ次第閉店)。日曜・月曜定休。

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