広島の食材を使ったオリジナルドレッシングの販売が3月17日、JR広島駅近くのホテルニューヒロデン(広島市南区大須賀町、TEL 082-263-3456)で始まった。
県内産のカキやレモン、ユズ、焼き野菜を使ったカレー風味のドレッシングは、同ホテルの総料理長・西坂正寛さんが考案。「安心安全に力を入れた」と西坂さん。同ホテルで提供するドレッシングを全て手作りしていることから、昨年9月、商品化に向けて検討を開始。グループ会社の広島電鉄(中区東千田町2)が電車開業100周年を迎える今年、発売した。
試作段階で作ったドレッシングは約20種類。社内で試食を繰り返し、最終的に4種類まで絞った。こだわったのは「地産地消」。昆布と菜種油をベースに、広島県産の大豆と小麦使用のしょうゆ、米酢、干し大根、みそ、藻塩などの食材を使い、保存料や化学調味料を使わないドレッシングを作った。
商品名は、「廣島牡蠣(ひろしまかき)」「涼風檸檬(すずかぜれもん)」「柚子橄欖(ゆずおりーぶ)」「菜香伽哩(さいかかれー)」。それぞれの特徴を漢字4文字で表した。「一番人気が高いのはレモンドレッシング」と西坂さん。宿泊客を中心に40~50代女性の購入が目立つという。
焼き野菜とカレースパイスの香味が特徴的なカレードレッシングには、瀬戸鉄工(呉市)でプレスした焼き野菜を使用。カキドレッシングにもプレスした焼きガキを使う。「野菜をおいしく食べてほしい」と西坂さん。カキはゆでた野菜、レモンは魚介類、カレーはパスタ、ユズは冷しゃぶと、用途も広い。要冷蔵商品のため、現在は同ホテルのみでの販売だが、今後はグループ会社の施設でも取り扱い販路拡大を目指す。
価格は200ミリリットル入り500円。