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広島宝塚会館跡に複合ビル-「広島ワシントンホテル」「広島パルコ」出店へ

1951(昭和26)年に、オーケストラボックスを備えた「新天地劇場」としてオープンした広島宝塚会館(写真中央)

1951(昭和26)年に、オーケストラボックスを備えた「新天地劇場」としてオープンした広島宝塚会館(写真中央)

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 ビルの老朽化によって今夏、全てのテナントが営業を終えた、広島・中央通りの「広島宝塚会館」跡(広島市中区新天地)に新しく建設を予定している複合ビルへ9月27日、広島ワシントンホテルと広島パルコが出店することが決まった。

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 ワシントンホテルを運営する藤田観光(本社=東京都文京区)とパルコ(本部=渋谷区)は同日、東宝(本社=千代田区)が所有する同所へ建設を予定するビル内への出店に関する基本合意書を締結した。

 直営では広島初となるワシントンホテルを出店する藤田観光は、商業施設やオフィス街が集積する八丁堀周辺への出店に、「高い宿泊需要が見込める」とコメント。厳島神社など観光資源に恵まれていることから、遠方からの観光客にも期待を寄せる。

 ホテルでは、全客室にWi-Fiを完備し、電子書籍や音楽のダウンロードサービスを提供。「お客さまがより便利に使いやすく」をキーワードに、新たなビジネスモデルとしての開業を計画する同社。7月、8月に続けて発表した「新宿東宝ワシントンホテル(仮称)」「仙台ワシントンホテル」に続いての展開となる。

 一方、広島パルコ新館に隣接する形で新たに出店するパルコは、店舗業態革新の一環として計画。「渋谷ZERO GATE業態変換」「心斎橋パルコの建て替え」に続く都心型中低層商業施設のモデル店舗として、「本館、新館と合わせ、マーケット商業環境の整備に努めたい」としている。

 建設を予定する複合ビルは地下1階~地上14階。フロア構成は、パルコ=1階~3階、ワシントンホテル=4階~14階。ビル全体の延べ床面積は1万2300平方メートル。ホテルの客室はシングル=18平方メートル、ツイン=27平方メートルで、全266室を予定する。

 2013年秋の開業を目指す。

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