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パスタの粉を使ったパン-「ひろしまパン倶楽部」がオリジナル商品

スパゲティの粉と塩、オリーブオイルを使った「パン・オ・デュラム」(280円)

スパゲティの粉と塩、オリーブオイルを使った「パン・オ・デュラム」(280円)

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 「広島県のパン屋を元気にしたい」と昨年9月、県内でパンの製造販売を行う5店舗で結成した「ひろしまパン倶楽部」のオリジナル商品が2月1日から店頭に並んだ。

発起人のパン店オーナー

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 ひろしまパン倶楽部は、広島市郊外のパン店「Chopin(ショパン)」(広島市安佐南区大町東1、TEL 082-877-0041)オーナーの梶本大二郎さんが発起人となって設立されたグループ。「リーマンショック以降、パン業界が沈んでいる」と感じた梶本さんは、広島県のパン店全体の底上げを目的に活性化を図るグループを立ち上げた。

 参加するのは、「LAPAIN(ラパン)」(東広島市)、「La angers(ラ・アンジェ)」(上安)、「ベーカリーじゅりあん」(佐伯区美の里)、「COCO BROWNIE(ココブラウニー)」(八幡)の4店舗。「商圏が重複しないように考慮した」と梶本さん。広島アンデルセンやアロフトに勤務していた経歴を持つ、「経験豊富なメンバー」が集まった。

 グループでは月1度、技術や食育、商品の販売方法、企画などの情報交換を行う勉強会を実施。各店舗で取引のある製粉やジャム、油脂、米を扱う会社も協力する。第1弾となるオリジナルパン「和輪(わっか)」(525円)は昨年12月1日から、5店舗で販売を始めた。

 第2弾となる同品は、スパゲティの粉と塩、オリーブオイルを使った「パン・オ・デュラム」(280円)。「歯切れが良く、食感が特徴的」と梶本さん。丸い形が特徴的な「プール」とバケットの2タイプを用意した。

 商品は、イタリアンレストランにパンを卸している店舗が考案。メンバーの中で、意外性や商材への興味が高く商品化した。各店舗とも、ベースの味は変わらないが、オーナーの得意分野を生かし、パンに手を加えて販売する店舗もあるという。

 経済の大きな流れだけではなく、「個人店舗は近隣に出店する競合や大手にも左右される」と梶本さん。「力を合わせて盛り上げていければ」とグループへの参加店舗数は、年内に10店舗を目指す。今後は、イベントやメーカーとのコラボ商品の開発に意欲をみせる。

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