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広島の「スキー場」がクラウドファンディング挑戦 積雪不足や新型コロナ受けて

クラウドファンディングで資金集めを呼び掛けている広島県庄原市のスキー場「スノーリゾート猫山」

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 記録的な暖冬による積雪不足と新型コロナウイルスの影響で存続が危ぶまれる広島県庄原市のスキー場「スノーリゾート猫山」(庄原市西城町三坂)が現在、クラウドファンディングで資金集めを呼び掛けている。

積雪不足に陥った2019年のスキー場

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 標高1195メートルの猫山北斜面に広がるスキー場は、1988(昭和63)年にオープンした。4本のリフトと、レベルに応じた5つのコースがあり、例年は九州からのスキー修学旅行や福山市を中心とした広島県東部、岡山県、四国からの来場者でにぎわうが、積雪不足や新型コロナを受けて、スキー場経営の資金が不足。10月1日から、クラウドファンディングに初挑戦した。

 運営するBTM(三坂)によると、12月から3月まで、スキー場を営業するために必要な人工降雪機や人工造雪機、ゲレンデ整備車やスタッフ確保などの経費は莫大になるという。同社の山口和男社長は「この地にスキーの火を消さないためにご賛同とご援助をいただきたい」とコメント。同社では、年間を通して安定した収入を得ようと今年6月、林業事業への参入を決めた。新たな雇用を生み、スキー場経営の収入源に育てていく。

 返礼品は、ステッカーやリフト券、「ひば・道後山高原荘」で使える食事券、春のゲレンデでの山菜摘み、夏のゲレンデでサバイバルゲームやマウンテンバイク、オフロードバイクを楽しめる権利など。11月13日まで募集を受け付ける。

 庄原市内のスキー場は、スノーリゾート猫山のほか、「りんご今日和国スキー場」(高野町下門田)、「道後山高原スキー場」(西城町三坂)の2カ所がある。「ひろしま県民の森スキー場」(西城町油木)は今年7月、第三セクター方式で設立されたリゾート施設運営会社「比婆の森」が破産申請している。

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