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広島で「工作舎E+D展」-初期エディトリアル・デザインを中心に紹介

エディトリアル・デザインに特化した本を出版する「工作舎」の書籍。写真奥は「工作舎」ポスター。

エディトリアル・デザインに特化した本を出版する「工作舎」の書籍。写真奥は「工作舎」ポスター。

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 エディトリアル・デザインに特化した本を出版する「工作舎」(東京都中央区)の本やポスターなどを集めた企画展「工作舎E+D展-編集とデザインの間から-」が現在、オリエンタルデザインギャラリー(広島市中区田中町、TEL 082-240-9463)で開催されている。

オブジェ・マガジン「遊」創刊号と2号

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 同展では、オブジェ・マガジン「遊」に代表される初期のエディトリアル・デザインを中心に書籍やポスターなどの制作物をはじめ、企業や公共団体とのコラボから生まれたデザイン・ワークを紹介。「遊」1~10号や「色彩論」「ダーウィン」「地球外生命論争」「宇宙の調和」などの本や表紙色校正などを展示する。

 1978年から1980年に発行された希少な同誌の定価販売(1,500円)や古書市場価格で2万円~3万円で取引される創刊号と2号セットと3万円~5万円が市場価格の書籍「全宇宙史」のオークション企画も実施。ともに最低落札価格は1万円の設定で、現在数件の入札があるという。

 このほか、工作舎が販売する前川久美子さん「巡礼としての絵画」、内田繁さん「デザインスケープ」、タイガー立石さん「TRA(トラ)」などの書籍62点と「全宇宙史」「自然学曼陀羅」のブックカバー(1,000円)を販売する。

 一つのテーマを突き詰めて紹介する同誌は、年齢層が高めの男性やデザイン関係者から支持を集めている。同ギャラリーは、ランチやお茶などホテル内レストランを利用する女性客の来場が目立つが、オリエンタルホテル広島セールス&マーケティング部PR担当の中村花菜子さんは「年齢層が高い男性が多い」と話す。

 工作舎は、1971(昭和46)年に雑誌「遊」(1971-1982)の編集制作チームとして発足。同年9月に創刊号を刊行して以降、1982(昭和57)年まで発行を続けた。同誌のエディトリアル・デザインにはグラフィックデザイナーの杉浦康平さんが参加する。

 開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。12月1日まで。

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