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広島で映画「エンディングノート」公開へ-父親の「終活」を娘が撮影、監督も

「段取り命」のサラリーマン・砂田知昭さん(C)2011「エンディングノート」製作委員会

「段取り命」のサラリーマン・砂田知昭さん(C)2011「エンディングノート」製作委員会

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 父親の「終活」や家族の絆を娘が取り続けた映画「エンディングノート」(砂田麻美監督)の上映が12月24日から、広島のミニシアター「横川シネマ」(広島市西区横川町3、TEL 082-231-1001)で始まる。

映画のワンシーン

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 主人公は、熱血営業マンとして高度経済成長期に会社を支え、駆け抜けた「段取り命」のサラリーマン・砂田知昭さん。仕事も一段落して、40年以上勤めた会社を67歳で退職。第二の人生を歩み始めた矢先に、欠かさず受けていた健康診断でステージ4まで進んでいた胃ガンが発見された。残される家族のため、人生総括のために、自身が最後のプロジェクトとして課したのは、「自らの死の段取り」だった。

 撮影や編集、監督は砂田さんの娘・麻美さんが担当。膨大な映像記録から「家族の生と死」を軽快なタッチで描き出した。プロデュースは、「誰も知らない」「奇跡」など、映画監督として第一線を走り続ける是枝裕和さん。主題歌「天国さん」や劇中の音楽全編は、ハナレグミが手掛けた。

 同館での上映は、配給会社から送られて来た資料で作品を知った支配人の溝口徹さんが、「年末年始の4週間、上映したい」と提案して実現。「誰が見ても笑うし、泣いちゃうし、家族のことを考える」と溝口さん。「心が動く作品」とも。

 「劇場としてこの映画を身近に感じた理由の一つ」には、映像だけではなく過去、ライブで同館へ足を運んだことのあるグループ「CINEMA dub MONKS」や、おおはた雄一さんらミュージシャンの名前をクレジットで見かけた事も上げた。

 観賞料は、一般=1,700円、大学生=1,500円。上映は1月20日まで。

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