広島マツダでCT移動車による「肺がん」検診-「予防治療」の普及目指す

胸部の約30センチを最短7.1秒で撮影が可能なCT検査機器

胸部の約30センチを最短7.1秒で撮影が可能なCT検査機器

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 レントゲンに比べ、がんの発見率が約10倍高いとされるCTでの「肺がん」検診が9月15日、広島マツダ宇品本店(広島市南区宇品東5)で開かれた。

白地にオレンジの文字を入れたCT移動車

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 検診は、CT移動車のレンタルを行う「移動CTサービス」(西区楠木町1)が、広島マツダの協力を得て開催。敷地内に車両を設置し、ショールームへの来場者や周辺住民ら、一般を対象に訪れた56人の検診を行った。

 所用時間は約5分。問診表への記入した後、着衣のままスキャンを取るという手軽さが特徴。スキャンでは、全身を厚さ1ミリほどの輪切りにスライスすることから、がんの早期発見が困難とされるレントゲンに比べ、発見率は約10倍と早期発見に期待がかかる。

 検査結果は肺がんCT検診認定医師が2人体制でチェックを行い、後日、受診者に郵送する。要検査の場合は、専門医によるアフターフォローを行うが、CT検診は専門医の不足や負担する診察料(1万2,600円)から、受診者数はまだ少ないという。

 予防医療の普及を目指す同法人は、2010年9月から検診サービスの提供を開始。病院を含めた医療機関へのCT移動車レンタルや企業を回っての検診、場所を借りて行う検診の3点を中心に活動。現在は広島や呉、東広島で3カ所の検診機関と提携しながら進める。

 これまで、県内の中山間地にも検診へ訪れており、要望があれば県外にも出向く。「受診者の移動費用や時間、初診・紹介などを含めた診察料などの負担が軽減できる」と同法人代表理事の佐々木明さん。受診者は30~70代と幅広く、喫煙傾向が強い男性の受診が目立つという。

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