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広島・八丁座で「食と農の映画祭」-上映の合間にトークライブも

第82回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にノミネートされアメリカで話題を呼んだ「フード・インク」(C) PARTICIPANT MEDIA

第82回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にノミネートされアメリカで話題を呼んだ「フード・インク」(C) PARTICIPANT MEDIA

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 食べ物と自然をテーマにした映画を約1週間にわたって上映する「食と農の映画祭2011」が7月30日から、広島・八丁座(広島市中区胡町)で始まる。

昨年開催した同イベントの様子

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 同イベントは映画を通して、「日本の風土や食文化などを考えるきっかけになれば」と3年前から毎年開催。広島を中心に映画の出張映写や制作を行うシネマ・キャラバンV.A.G(南区大洲1)や広島県有機農業研究会ら17団体から成る実行委員会が主催する。

 開催は4年前、中国製の冷凍ギョーザに毒が混入していたことや、食品の産地詐称など、食に関する問題が広がったことがきっかけ。「食の環境について考えよう」とシネマ・キャラバンV.A.Gの友川千寿美さんが発起人となり、生産者や流通関係者、消費者など、さまざまな立場の人に声を掛けた。

 上映作品は、アメリカの食事業にスポットを当てた「フード・インク」、パティシエを目指す女性のサクセスストーリー「洋菓子店コアンドル」、14歳の監督が沖縄で食べる文化のあるヤギの姿を描く「やぎの冒険」、東北の農民と山とのかかわりを3人のジャーナリストが約50年前に取材した記録「こつなぎ」など。作品のジャンルは、ドキュメンタリーやアニメーションまで幅広く、広島初公開の4作品を含む11作品を上映する。

 会期中、上映の合間に約30分間のトークライブも企画。「食と農」に携わり第一線で活躍するゲストを日替わりで招き、会場からの質疑応答にも応える。このほか、劇場のロビーでは、広島市や近郊で採れた野菜を販売。生産者も会場に駆け付ける。

 来場者は、子育て中の若い夫婦から定年後のシニア層まで幅広い。アンケート結果から、「食に関心のある方が多い」と友川さん。東日本大震災の発生以降、食や流通に関連していない企業からのサポートも増えてきた。「関心が高くなっていると感じる」とも。今回の目標来場者数は1000人。チケット売上金の一部は震災への義援金として寄付を予定する。

 1プログラムの観賞料は、前売り=1,000円、当日=1,300円。フリーパス(6,000円、前売りのみ)も用意する。問い合わせは、シネマ・キャラバンV.A.G(TEL 082-285-8165)まで。8月5日まで。

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