広島市文化交流会館向かいの飲食店「OTIS!(オーティス)」(広島市中区加古町、TEL 082-249-3885)で8月6日、カンパ制の投げ銭ライブ「爆心地ライブ」が開催される。
今年で初開催から20回ほどを数える同ライブ。1987(昭和62)年のオープン1~2年後から始めたが、当時、「最も原爆ドームに近い場所で行うライブ」と言われたことから「爆心地ライブ」の名が付いた。50人ほどが入る店内で行うライブでは、店主の佐伯雅啓さん(57)と居森やよ美さんのバンド「UPASKUMA(ウパシクマ)」と遠藤ミチロウさんが演奏するほか、合間にはさまざまなNGO活動にかかわる田中優さんや、イラクの劣化ウラン被害者支援団体などのトークを挟む。
原爆ドームにも近い場所に店を構え、これまで平和活動を行っている人ともバンドを組んでいた店主の佐伯さん。現在に比べ、同店がオープンした23年前には8月6日に関連するイベントが少なかったことから、「県外の人が広島に来て何かをやる受け皿になれば」とライブを企画した。今でもライブを継続して行っているのは、毎年同じステージに立つ遠藤さんと「8月6日に何かしたいと意気投合したことがきっかけ」。
佐伯さんは、「8月6日に広島に歌いに、聴きに来るのは何か共通するものがあるはず」とライブではあえてテーマを設けない。その場で感じるものなど、「それぞれの思いを『祈り』として心の中に抱いてもらえたら」と20回を超えても変わらない思いを明かす。
開催時間は19時~23時を予定。入場料金はドリンク代の500円。