リノベーションで自社ビルを「ホステル」に-広島の画材店が新業態

画材や額縁などの販売を手がけ、ホステルとしての営業も開始した「ガリレア・レイノ」ビル外観

画材や額縁などの販売を手がけ、ホステルとしての営業も開始した「ガリレア・レイノ」ビル外観

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 広島で画材や額縁などの販売を手がける「ガリレア・レイノ」(広島市中区大手町3)が3月から自社ビルを改装して始めた新業態のホステル「レイノ・イン広島平和公園」(TEL 082-236-7003)の利用状況について話を聞いた。

画材フロアをフロントに変更

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 海外で「ホステル」「バックパッカーズ」と呼ばれるアメニティを用意しない低価格の宿泊施設は、広島平和記念公園にも近い大手町の電車通り沿いの6階建てのビルをリノベーションしてオープン。建坪面積は約1,000坪で、ほとんどのフロアをレンタルスペースとして貸し出していたが、空室が目立ってきたため、「ビルの売却や他の用途での使用を検討した」(同社の富田昭生社長)。これまでビルの1階で販売していた画材などの売り場は2階へ移した。

 客室はドミトリーや個室、バリアフリールーム、和室の計23室で、定員は137人。個室はグループで利用する場合、人数に応じて割安になる料金システムで、1泊2,500円から。部屋のタイプによって個室は6人まで宿泊が可能。

 広島では市内を中心に2006年から「ジェイホッパーズ」(土橋町)や「ケイズハウス」(南区的場町1)などのパックパッカーズホテルが増えたが、規模は同店が最大。電車通りや平和大通りに近い景観も売りの一つ。ホステルの5階フロアでは陶芸や絵画などのアート教室も開き、「日本の文化を体験できる」とアピールする。現在は、連休は日本人の利用客が多く、平日はシーズン変動があるものの外国人の利用が目立つ。8月6日前後は満室だという。

 今後は、フロントを置く1階フロアにイギリス風のパブを設け、白い壁面のホステル内の個室を国内のアーティストに依頼して壁画を描くなどオリジナル色を強めていく。

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