運動性と音楽性を兼ね備えた和太鼓教室「j-drums D.D.D.(ジェイドラムスディーディーディー)」が4月、広島市内の東区民文化センター(広島市東区東蟹屋町)で開講する。
同教室は、日本の伝統芸能をベースにした創作民俗歌舞集団「おとまい」団長を務める鼓谷義之さん(52)が主催する「スポーツ和太鼓」教室。和太鼓の特徴の一つである「民俗性」はあえて抑え、体を動かし、筋力を使う運動性と「ビート感のある音楽」にスポットを当てる。
打楽器の中でも思い切りたたくことができる和太鼓は、「気分転換やストレス発散にもうってつけ」と鼓谷さん。「3分打てばヘトヘトになる」という和太鼓をローテーションで打ち込む。道具は貸し出しを行うため、準備がいらない手軽さもアピールし、「日本芸能に興味を持つきっかけになれば」と話す。
現在、6つの団体を主宰し、古典から創作まで幅広く活動している鼓谷さんが和太鼓に出会ったのは30代になってから。子どものころは体育や音楽が「苦手」で、20代はガーデンデザインの仕事一筋。しかし、仕事で体調を壊したためリラックスしようと民族音楽に興味を持った。このとき、「音に体の癒やしを求めた」と振り返る。
当時、鼓谷さんが聴いたのはアフリカの打楽器を用いた民族音楽だったが、同時期に和太鼓のカルチャー教室に通い、笛や舞も学んだ。古典・民俗芸能に取り組むうちに興味を持っていったが、「まさか仕事になるとは思わなかった」とほほ笑む。
主宰する教室に通うのは9割が女性で、30代が中心。「若い人も来るが、敷居の高さや古さを感じているのでは」と推察する鼓谷さん。「いろいろな切り口で日本芸能の発信していきたい」と意欲をみせる。
同施設では毎月火曜2回、19時15分~20時45分に開講する。受講料は、8回ワンクールで2万1,000円。問い合わせは鼓谷さん(TEL 090-3632-5090)まで。